2012/12/30

月島WS with Kit 報告

月島ワークショップ報告

ローチェスター大学のガンジー非暴力研究所からキット・ミラーを迎えて2012年12月24日に月島社会教育会館・講習室で行われたNVCワークショップの様子をご報告します。(写真はソーヤー海くん。文責はるのオルガ)

まずは、二人組になって3分間ずつ、自分がここにいることについての気持ちを3つ以上話すことでチェックイン。キットの狙いは、みんながこの場に落ち着けるように、そして、自分の感情の複雑さや細やかさに気づくように...

その後、キットは自分の個人的な経験として、20年前NVCに出会った頃から今に至るまでの、NVCとの関係について語ってくれました。
キットよりは短いながら一緒にNVCを実践しているデイビッドは、企業での経験談など現実的な話をしてくれました。二人の言葉はどれも自分の体験に根ざしていて、辛い経験も隠さず話してくれる誠実さや開かれた在り方がパワフルに伝わってきました。

最初のアクティビティは、NVCの6つのキーワードを参加者がお互いに教え合う「ごちゃまぜワーク」。 それぞれ、1つのキーワードの定義が書かれたカードを手に、NVCが全く初めての人も、ベテランも、何人もの人に定義を説明するうちに、意味が響いて来たり、疑問が湧いて来たり..
そのあと、また円に戻って、参加者にひとつひとつ定義を読み上げてもらいながら、NVCの4つの要素のうち、観察、感情、ニーズについて概観の説明。質疑応答をしながら、習慣になっている話し方との違いを学びました。だけど、その新しいやり方「でなければいけない」ワケではないことを強調するキット。NVCがあたらしいルールブックにならないように、「ねばならぬ撲滅運動」を推進してるのよ、と冗談混じりだけど、なんども警告してたのが印象的でした。


その後、休憩をはさんで、さっそくロールプレイ。評価判断や解決策に急ぐ代わりに、感情とニーズに焦点を当てて会話をすると、どんな会話になるのか、それぞれが難しさを感じている具体的な相手との会話を練習してみました。

休憩中にスタッフが集まって、小グループをリードする手順を確認して・・・
 5人ずつのグループで、ロールプレイ。そのままお昼に...

 会場の真ん中には自然とのつながりを思い起こさせてくれる流木のセンターピース、壁にはニーズの言葉。キットのテーマの一つでもあるパーマカルチャーを日本で実践しているスタッフのお知らせも。会場いっぱいの参加者が心地よくすごせるように、スタッフみんなで会場を整えました。

午後は、ロールプレイの感想をシェアした後、共感について学びました。



それから、しげこさんが四つの椅子というゲームをリードしてくれました。ひと言のボヤキにすかさず感情とニーズを推測して共感的に答えます。


共感しているつもりでも、つい、アドバイスになってしまった...などの感想が。
休憩の後は、自己受容の練習として、それぞれ自分への感謝の手紙を書きました。
そして、二人組になって、手紙をシェア。

質疑応答の中で、感謝とほめることの違いや、意味の中毒性、難しい人との会話での準備の重要性などが出されました。

さいごは、全員で10文字チェックアウト。宝石のような言葉たち。
ず〜っと通訳してくれたケンさん、お疲れさま〜。

2012/12/29

2012年キット&ディビッドJapanツアー報告

キットとディビッドは10日間の来日を終え、今日それぞれの旅路に着きました。みなさまのご協力により、京都の禅寺、伊賀の山里にある「宙の学舎」と愛農学園、伊勢神宮、東京では月島社会教育会館ともんじゃの店、クリスマスイブの新宿、田無の「まったなしスタジオ」そして富士山に対峙する河口湖「湖のホテル」での合宿...と、日本の様々な表情の場所を巡ってもらうことができました。ワークショップで、集まりで、合宿で、多くの方々に、Kitの在り方、体験に基づいたお話やNVCのワークに触れていただけたことをとても嬉しく思っています。

この素晴らしい機会が実現できたのは、ケンさんのキットを日本に紹介したい、という情熱と、キットの実践から学ぼうと、いろいろな都合をやりくりしてワークショップや合宿に参加してくださったお一人お一人の決断、また集まりを企画してホストしてくださった方々のホスピタリティ、色々な場面でそれぞれの力を出し合ってくれたスタッフみんなのwillingnessのおかげです。キットもディビッドも、ずっと風邪気味で調子が悪かったにもかかわらず、また娘さんと遠く離れてクリスマスを過ごすことになったにもかかわらず、全力で日本を味わい、わたしたちとつながり、また私たち同士を様々な形でつなげてくれたと思います。

NVCだけでなく、パーマカルチャー、トランジションタウン、リストラティブ・ジャスティス(修復的司法)、社会問題のための対話サークル、共に働きながら共に学ぶ地域活動、政治・社会状況への絶望的な嘆きとともに生きる、など、キットが残していったキーワードに触発されてワクワクしている方々も多いと思います。私もそのうちの一人です。

参加してくださった方々のお金での貢献が、今回のキット招聘の運営をとても安心で楽しめるものにしてくださいました。家計簿はおろか、こづかい帳をつけることすら出来ずに50年間生きて来た私が頑張って会計をやったので、正確さや明瞭さには全く自信がありませんが、とにかく必要な経費はみんな払うことが出来て、さらに10万円くらいキリン基金に積み立てることが出来たと思います。

ざっくりご報告すると、月島ワークショップは参加者70名(うちスタッフ18人)、合宿は29人の参加で、合計で888,000円の参加費をいただきました。また、呼んでいただいたところからのご寄付やカンパが94,960円、キットが帰りに寄るBayNVCから飛行機代の分担金500ドルもあり、収入は合計982,960円。
経費として支出したのは、アメリカからの渡航費関係が357,752円、関西ツアー関係が216,036円、月島ワークショップ関係が70,664円、合宿関係が237,889円で合計882,341円でした。
経費を引いて残った分は、100,619円。これはキリン基金としてNVCワークショップ運営委員会のゆうちょ銀行口座に積み立てます。5月にブリジッドを招聘する計画がありますので、その時のシード・マネーになればいいな、と思っています。

詳しくは、google driveのスプレッドシートに記録を取ってありますので、ご覧ください。

2012/12/26


*満*員*御*礼*
お陰さまで、定員を越えるお申し込みをいただきましたので、今回の参加者募集は終了いたしました。




キットと共に、河口湖畔の自然に囲まれつつ、自分を変えることで世界を変える非暴力な生き方のトレーニングをします。既にNVCと出会って基本概念は分かったけど、実際に使ってみると難しいので安全な場所で練習したい、NVCの意識で毎日を過ごしたい、回りの人に伝えたい、・・・と思っている方にとくにおすすめです。


期間:2012年 12月26日(水)午後1:00 受付 1:30スタート 〜 28日(金)午後2時頃まで
場所:河口湖 湖のホテル(みずのほてる)河口湖 http://www.mzn.co.jp
交通:電車:JR中央本線大月駅乗り換え、富士急行線 河口湖駅下車
   高速バス:富士急バス 新宿から2時間弱、河口湖駅下車
   河口湖駅からは、送迎バスが11:30頃と12:30頃に来る予定です。
参加費:25,000円  (24日の月島ワークショップにも参加される場合は、20,000円)
参加費について:KitとパートナーDavid念願の京都禅寺訪問、滋賀でトランジション・コミュニティー訪問のための旅費を合宿参加者のみんなでプレゼントしたいと思っています。あと、通訳謝礼その他経費の割り勘。参加人数などによって、当日カンパをお願いすることもあります。
宿泊費:和室5人部屋、一泊二食付きで8400円+入湯税150円(24時間温泉に入れます!)x2
    計16800円+300円
    差額が発生しますが、1人部屋、ツインの洋室などへの宿泊も可能です。詳しくはお申し込みフォームに載せる予定です。
合計:41,800円+300円 
定員:30名(12月12日現在残席2名)
お申込み:ただいま受付中です。下記のフォームからお申込みください。先着順となりますので、お早めにお申込みください。また、宿の手配の都合上、12月17日(月)深夜で受付を終了いたしますのでご了承ください。
URL:https://ssl.form-mailer.jp/fms/169fec23178551

部分参加については、個別にご相談ください。始めから〜途中までは原則可。途中参加の場合、26日夜には到着できるようにご配慮ください。お申込み多数の場合は、全日程参加できる方を優先させていただきます。

2012/12/25


ローチェスター大学のガンジー非暴力研究所からキット・ミラーを迎えて2012年12月24日に月島社会教育会館・講習室で行われたNVCワークショップの様子をご報告します。(写真はソーヤー海くん。文責はるのオルガ)

まずは、二人組になって3分間ずつ、自分がここにいることについての気持ちを3つ以上話すことでチェックイン。キットの狙いは、みんながこの場に落ち着けるように、そして、自分の感情の複雑さや細やかさに気づくように...

その後、キットは自分の個人的な経験として、20年前NVCに出会った頃から今に至るまでの、NVCとの関係について語ってくれました。
キットよりは短いながら一緒にNVCを実践しているデイビッドは、企業での経験談など現実的な話をしてくれました。二人の言葉はどれも自分の体験に根ざしていて、辛い経験も隠さず話してくれる誠実さや開かれた在り方がパワフルに伝わってきました。

最初のアクティビティは、NVCの6つのキーワードを参加者がお互いに教え合う「ごちゃまぜワーク」。 それぞれ、1つのキーワードの定義が書かれたカードを手に、NVCが全く初めての人も、ベテランも、何人もの人に定義を説明するうちに、意味が響いて来たり、疑問が湧いて来たり..
そのあと、また円に戻って、参加者にひとつひとつ定義を読み上げてもらいながら、NVCの4つの要素のうち、観察、感情、ニーズについて概観の説明。質疑応答をしながら、習慣になっている話し方との違いを学びました。だけど、その新しいやり方「でなければいけない」ワケではないことを強調するキット。NVCがあたらしいルールブックにならないように、「ねばならぬ撲滅運動」を推進してるのよ、と冗談混じりだけど、なんども警告してたのが印象的でした。


その後、休憩をはさんで、さっそくロールプレイ。評価判断や解決策に急ぐ代わりに、感情とニーズに焦点を当てて会話をすると、どんな会話になるのか、それぞれが難しさを感じている具体的な相手との会話を練習してみました。

休憩中にスタッフが集まって、小グループをリードする手順を確認して・・・
 5人ずつのグループで、ロールプレイ。そのままお昼に...

 会場の真ん中には自然とのつながりを思い起こさせてくれる流木のセンターピース、壁にはニーズの言葉。キットのテーマの一つでもあるパーマカルチャーを日本で実践しているスタッフのお知らせも。会場いっぱいの参加者が心地よくすごせるように、スタッフみんなで会場を整えました。

午後は、ロールプレイの感想をシェアした後、共感について学びました。



それから、しげこさんが四つの椅子というゲームをリードしてくれました。ひと言のボヤキにすかさず感情とニーズを推測して共感的に答えます。


共感しているつもりでも、つい、アドバイスになってしまった...などの感想が。
休憩の後は、自己受容の練習として、それぞれ自分への感謝の手紙を書きました。
そして、二人組になって、手紙をシェア。

質疑応答の中で、感謝とほめることの違いや、意味の中毒性、難しい人との会話での準備の重要性などが出されました。

さいごは、全員で10文字チェックアウト。宝石のような言葉たち。
ず〜っと通訳してくれたケンさん、お疲れさま〜。


 




2012/12/24


「家庭で、組織で、人生において共感的に生きる」ワークショップ 

~キット・ミラー NVC 20年の実践から~

*満*員*御*礼*
お陰さまで、定員を越えるお申し込みをいただきましたので、今回の参加者募集は終了いたしました。

主催:言い出しっぺ:安納献、鈴木重子、小笠原(中川)春野
   企画・運営=NVCワークショップ運営委員の仲間たちが全てボランティアでやってます。
期間:2012年 1224日(月・祝)午前9:30開場 10:00スタート〜17:30(予定)
場所:月島区民センター5階 月島社会教育会館 講習室
最寄駅:地下鉄 大江戸線、有楽町線、月島駅徒歩5分(10番出口すぐ)
参加費:10,000円 (KitとパートナーDavidの渡航費、会場費、資料代、通訳謝礼その他経費を50人で割るとだいたいこんな感じ。参加人数によって、当日カンパをお願いすることもあります。)
定員:60名(12月12日現在、残席0名)

お申込み:お申込みは下記のフォームからお願いします。 お申込み受付は締め切りました。

講師:キット・ミラー 講師紹介は、「キット紹介」ページをご覧ください。
通訳:安納献(調整中)ほか
講師&通訳補助:鈴木重子、小笠原春野 ほか

ワークショップの流れ
9:30  受付・開場 スタッフたちが会場づくりをやっています。いす並べなどご一緒にしながら、ご自分が過ごす空間を居心地よくしていきましょう。
10:00  ワークショップ スタート 始めに主催者から簡単に会場の説明など事務連絡があります。その後、キットをご紹介して、ワークショップが始まります。
13:00ごろ〜1時間くらい お昼休み 講習室は飲食できません。ロビーは可能です。近くにファミレスなど多数あるので、声を掛け合って食べにいくのもいいですね。
14:00くらい〜 午後のセッション 途中で30分くらいの休憩をはさみつつ、がっつり学びましょう。
17:30(予定) ワークショップ終了 終了後、お時間のある方は、いすの片付けなど、会場の復元にご協力いただけると嬉しいです。お急ぎの方はどうぞ!

 

2012/12/01




Kit Miller, Director, (585) 463-3267, kmiller@admin.rochester.edu 
Kit Miller serves as the director of the M.K. Gandhi Institute for Nonviolence. Her prior position was as director/celebrator of Bay Area Nonviolent Communication in Oakland, California. In part after coming to understand through meditation about violence within the human heart and mind, Kit began learning about and organizing for nonviolence for the last 18 years in many capacities. Kit is a certified permaculturist, which she experiences as an applied nonviolence practice. Kit co-leads retreats each year in California and at the Findhorn Foundation in Scotland, working with activists from around the world.  She has 3 children and is amazed and grateful to have been happily married for 20 years.  (下記ローチェスター大学ガンジー非暴力研究所のサイトより)
キット・ミラー プロフィール
キット・ミラーはローチェスター大学ガンジー非暴力研究所の所長を務めています。前任はカリフォルニア州オークランドにあるサンフランシスコ地域のNVC組織、BayNVCの所長兼お祝い係でした。瞑想を通じて、人間の心と精神にある暴力についての理解を得たあと、キットは18年間、さまざまな立場で非暴力について学び、また非暴力のために組織作りをしてきました。キットはパーマカルチャリストの資格を持っていますが、その経験はキットにとって、非暴力を現実に応用した実践ということになります。キットは毎年、カリフォルニアとスコットランドのフィンドホーン基金で仲間と共にリトリートの講師を務めていますが、そこでは世界中の活動家が集まります。三人の子どもの母であり、驚くほど感謝なことに20年間幸せに結婚しています。


以下、キット関係のウェブサイトです。ご参考になさってください。


ローチェスター大学ガンジー非暴力研究所所長
http://www.gandhiinstitute.org/who-we-are/staff/

Restorative Justice(修復的司法)について@ローチェスター大学
http://www.youtube.com/watch?v=bazgiTyieKo

トランジションタウン運動のページに登場
http://transitionus.org/event/kit-miller-connecting-across-differences

ベイ・エヌ・ヴイ・シー(BayNVC)の元ディレクター
http://www.baynvc.org/bios/KitMiller.php

共感について(キットがインタビューに答えているビデオ)
http://www.youtube.com/watch?v=NqwSNTNwOrI

アメリカのNVCセンター(CNVC)
http://www.cnvc.org/about-us/projects/nvc-research