2014/09/01

IITトレーナー紹介

リード・トレーナー:キャサリン・シンガー

5歳で朝鮮戦争を経験したのちに、紛争を平和的な手法で解決することで内と外ともに平和な世界を作ることに深く関わる決意をする。1970年に米国に移住し、1997年にマーシャルに出会う。後ほど、彼女はトレーナーになり、CNVCの役員になる。現在は資格認定をするアセッサーの一人。
キャサリンは2003年に韓国にNVCを紹介する。そして、2006年にNVCの韓国センターを設立する。現在、四人のフルタイムスタッフと、12人の(これから認定を受ける予定の)トレーナーと、数多くのボランティアとともに、韓国の様々な人々に貢献している。北朝鮮と韓国の間の争いを平和裏に解決することに貢献する希望を持ちつつ、ジョン・キニオンとともNVCの調停者チームを作りサポートしている。
(日本側運営チームの補足)
キャサリン・シンガーは、日本とのつながりが最も古いトレーナーの一人であり、2007年に安納献が初めて招聘して以来、ずっと日本のNVCコミュニティの発展を願い、共に夢を見続けてくれた。マーシャルの本「NVC—人と人との関係にいのちを吹き込む法」の翻訳や日本でのIIT開催はキャサリンの助言や励ましなしにはとうてい実現しなかった。日本初のIITが、キャサリンをリード・トレーナーに迎えて開催されることは、この上ない喜びである。


サポート・トレーナー: マリアン・ゴズリン 
スウェーデン出身、在住。NVCを20年以上実践し続け、1998年にCNVCの認定トレーナーになった。過去10年の間、様々なトレーナーと協力して国際的にNVCのトレーニングを行っている。また、マーシャル・ローゼンバーグとともにIITでトレーナーとしてつとめてきた。
1990年以降、教育の分野に関わる。学習環境の中で教師、親、若い人たちが非暴力コミュニケーションのプロセスを使って思いやりのある関係性を育むことに携わる。1998年にNVCの価値観と原理に基づいた学校をストックホルムの郊外に共同設立した。彼女は幼稚園に平和教育をもたらすEUのプロジェクトのパートナーでもある。
2009年に「ヨーロッパの教育におけるNVC」プログラムを設立するのに参加した。このプログラムは、ヨーロッパでの非暴力教育の開発をサポートする意図を持っている。マリアンは共感的プレゼンスの持つ力を体現していることで知られ、その場ではすべての人がありのままでいられる。 www.skolande.se


サポート・トレーナー:ロバート・クリズニック
ロバート・クリズニック(心理学修士)は様々な環境の中で心理療法士、トレーナー、チーム・コーチ、コンプレックス・ミーティング・ファシリテーター、そして紛争調停者として26年間働く(もちろんこれが本当だとしたら、彼はそれだけ年を取っているということになるので、あり得ないのだが。。。)企業をはじめ、教育機間、個人や、スピリチュアルな合宿などに関わる。
彼のワークはすべて非暴力コミュニケーションの精神とアプローチで満たされているが、彼はアート・オブ・ホスティングの熱心な実践者であり、異文化コミュニケーションの探求者でもある。非暴力コミュニケーションにおいては、スピリチュアルな側面と紛争調停(個人と個人やグループ内、そしてグループ間)について最も情熱を持っている。
10代の早い頃から、ロバートは自己そして全体のスピリチュアルな側面を意欲的に探求してきた。また人生の実存的問いについても追求し、さまざまな内なる旅路や、このすばらしい世界を旅することによって深めていった。彼は日本の非暴力武術である合気道の永遠の初心者でもある。
ヨーロッパの小さな国であるスロベニア在住。スロベニアは、もう実在はしないが彼の心の中にあり続ける国、ユーゴスラビアの一部だった国である。彼のウェブサイト:www.humus.si/en

サポート・トレーナー:キャサリン・カデン

キャサリン・カデンは国際的に知られているCNVC認定トレーナーである。20年以上、ダンス、パフォーマンス、教えること、そして非暴力の誓いを生きてきた豊かな経験から、人々が自分自身の知識体系を通じて自分の真実にたどり着き表現することをサポートする。
自身が受け継いで次世代に伝えるように託された伝統を尊重する形で彼女はワークを行う。彼女の仕事は6つの大陸をまたがり、アフガニスタン、南アフリカ、アルゼンチン、オーストラリア、そして日本や中国でも教えた。彼女はどこの国でも、人々が理解と、思いやりと、誠実な表現のもとに集まるときに生み出す、人生という芸術と生きた儀式へのコミットメントを持ち続ける。
非暴力なあり方をさせるための毎日のマインドとハートの実践のサポートとインスピレーションと影響をもたらした彼女の恩師、ジャックー・コーンフィールド、エリザベス・キューブラーロス、ラム・ダス、カイ・ニコール・ヒル、マーシャル・ローゼンバーグ、そしてステファンとオンドレア・レビンへの敬意もつ。1997年には非暴力思想、NVC、持続的な生活、そして芸術的表現に根付いた幼稚園から8年生が通うTEMBAスクールを設立した。



その後、彼女が共同設立した組織、Play in the Wild!ではTEMBAの原理に基づいた、世界中の若者たち、教育者、そして家族たちが参加するキャンプを主催し、参加者の肉体的、知的、感情的、精神的な成長を促すカリキュラムを提供。参加者がエンパワーされたマインドフルな在り方で世界と関われるようになることを目指す。また、彼女はPeaceable Revolution Through Education. (教育を通じた平和革命)の著者でもある。

サポート・トレーナー:ジェシー・ウィーンズ
ジェシー・ウィーンズは国際的に認知されているCNVC認定トレイナー。瞑想とマインドフルネスと内なるワークを融合する非暴力コミュニケーション(NVC)を実践するためのアプローチである、ZENVCの創始者でもある。
現代の問題を解決するために西洋と東洋の最高の知恵を紹介することに情熱を持ち、個人、カップル、そしてコミュニティーを全体性に導くことをサポートする。このために、禅仏教の僧院で七年過ごした経験、NVCの創始者のマーシャル・ローゼンバーグからのトレーニング、センターフォーアンダースタンディングインコンフリクト共同創始者ゲイリー・フリードマン、そしてサン・クエンティン州立刑務所に置けるBayNVCの修復的司法プログラムの経験を生かす。2006年から2007年にかけて、ジェシーはサンフランシスコ・禅センターの倫理と和解の審議会に籍を置き、コミュニティー内の紛争解決のためのガイドを共同執筆した。
最近では、worldempathy.orgの創造に携わる。これは共感についての世界的なツールと情報の資源であり、国際共感的アクション・デーのホームベースでもある。
(日本側運営チームより補足)
キャサリン・カデンとジェシー・ヴィーンスは、日本で広く使われている黄色いニーズカードの発案者であり、言葉を使わないエンパシー・サークルを日本に紹介した。日本の私たちの日々の学びと実践のサポートのために日本語化された教材ウェブ上に置き、だれでも自由にアクセスできるようにしている。

サポート・トレーナー:ロクシー・マニング

私は30年以上にわたり、「正しい」ことをやってきた。「よい」生徒であり、社会の「成功した」一員であった。そして、30年外向きの成功は深いうちなる不幸を隠してきた。わたしは他の人が期待することをやることに専念し、自分自身が繁栄するために何を必要としているかを見失ってしまった。
NVCに出会ったとき、自由であるという意味を改めて学び始めた。他の人のと同じくらい自分自身の心の声を認め、自分自身のニーズを大事にしたときに訪れる自由とパワーを発見した。自分を犠牲にせずに家族や社会に対して思いやりを持つことができる可能性をNVCは提供してくれた。心理学者として、これは他の人や自分自身を助けるときにいつも求めていた可能性でもあった。NVCは自分がこれを実現する能力を計り知れないほど向上させた。
人々の繁栄の支えとなるコミュニティーを作ることを可能にする、癒しと自由への道筋を見つけるお手伝いをすることに喜びを感じる。近年、幸運にもアジア(日本、スリランカ、タイ)へ旅する機会に恵まれた。それぞれの国で、幾多の困難(日本では地震と津波、スリランカでは内戦の終結、タイでは激しい暴動)の後で自分自身と家族、コミュニティーの支えになる構造を作り上げるために働く人々と出会った。それぞれの状況で、文化に違いはあれども、自分が上に述べた自由を切望している人々と出会った。それは普遍的な自由なのだ。
ぜひこの合宿に参加して、おのおののニーズが大切にされるということがどういうことなのかを体験して欲しい。そしてそれぞれの地域やコミュニティーでその環境を作るためのスキルを身につけて欲しいと願っている。

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