2012/12/25


ローチェスター大学のガンジー非暴力研究所からキット・ミラーを迎えて2012年12月24日に月島社会教育会館・講習室で行われたNVCワークショップの様子をご報告します。(写真はソーヤー海くん。文責はるのオルガ)

まずは、二人組になって3分間ずつ、自分がここにいることについての気持ちを3つ以上話すことでチェックイン。キットの狙いは、みんながこの場に落ち着けるように、そして、自分の感情の複雑さや細やかさに気づくように...

その後、キットは自分の個人的な経験として、20年前NVCに出会った頃から今に至るまでの、NVCとの関係について語ってくれました。
キットよりは短いながら一緒にNVCを実践しているデイビッドは、企業での経験談など現実的な話をしてくれました。二人の言葉はどれも自分の体験に根ざしていて、辛い経験も隠さず話してくれる誠実さや開かれた在り方がパワフルに伝わってきました。

最初のアクティビティは、NVCの6つのキーワードを参加者がお互いに教え合う「ごちゃまぜワーク」。 それぞれ、1つのキーワードの定義が書かれたカードを手に、NVCが全く初めての人も、ベテランも、何人もの人に定義を説明するうちに、意味が響いて来たり、疑問が湧いて来たり..
そのあと、また円に戻って、参加者にひとつひとつ定義を読み上げてもらいながら、NVCの4つの要素のうち、観察、感情、ニーズについて概観の説明。質疑応答をしながら、習慣になっている話し方との違いを学びました。だけど、その新しいやり方「でなければいけない」ワケではないことを強調するキット。NVCがあたらしいルールブックにならないように、「ねばならぬ撲滅運動」を推進してるのよ、と冗談混じりだけど、なんども警告してたのが印象的でした。


その後、休憩をはさんで、さっそくロールプレイ。評価判断や解決策に急ぐ代わりに、感情とニーズに焦点を当てて会話をすると、どんな会話になるのか、それぞれが難しさを感じている具体的な相手との会話を練習してみました。

休憩中にスタッフが集まって、小グループをリードする手順を確認して・・・
 5人ずつのグループで、ロールプレイ。そのままお昼に...

 会場の真ん中には自然とのつながりを思い起こさせてくれる流木のセンターピース、壁にはニーズの言葉。キットのテーマの一つでもあるパーマカルチャーを日本で実践しているスタッフのお知らせも。会場いっぱいの参加者が心地よくすごせるように、スタッフみんなで会場を整えました。

午後は、ロールプレイの感想をシェアした後、共感について学びました。



それから、しげこさんが四つの椅子というゲームをリードしてくれました。ひと言のボヤキにすかさず感情とニーズを推測して共感的に答えます。


共感しているつもりでも、つい、アドバイスになってしまった...などの感想が。
休憩の後は、自己受容の練習として、それぞれ自分への感謝の手紙を書きました。
そして、二人組になって、手紙をシェア。

質疑応答の中で、感謝とほめることの違いや、意味の中毒性、難しい人との会話での準備の重要性などが出されました。

さいごは、全員で10文字チェックアウト。宝石のような言葉たち。
ず〜っと通訳してくれたケンさん、お疲れさま〜。


 




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